昨日につづき、この釜(寒天は釜で煮込まれるので、一日の製造分を釜という単位で呼ぶ)は積まれたままです。
「ひろげて」日光により乾燥を促すか、それとも、「積んだまま」で、静かに待つか。
刻々と変化するあらゆる気象条件。どうすれば、最上級の天然寒天に仕上げられるか。
職人と、庭衆(干し場の管理者)は、たえず、勘を働かせます。
ひろげるか。つむか。
つむか。ひろげるか。
たったそれだけのオルタナティブな選択の中にCPUや、アメダスに任せられない聖域があります。
信州産の天然もの糸寒天を製造しているのはこの「ほしば」だけです。